最後にJELLYFISHの今後について聞いてみた。

田中)「国を超えた機会の創出をこれからもしていきたいです。機会とはひょっとすると縁や運でも手にすることができる場合がありますが、大事なのはその活かし方です。せっかくの機会を手にしても自分に実現できる力がなければ無駄に終わります。それなので、前提として学生個人はみんな機会を活かすための努力が必要です。そのうえで得た機会をしっかりつかんで飛躍してほしい。この願いは私たち自身がベンチャーを興し、事業成長をしてきたなかで体得してきたものです。

ビジネスとしては、各国現地法人のそれぞれの価値を創出し成長させていくためにも、一貫した事業フローを構築して各国で展開していきたいと思います。私たちが各国の持ち味を大切にしているのはそれゆえに発露するオリジナリティが実に魅力的だからです。

会社を興す際、漠然ながらも強く思っていたことは、『社会的価値として残っていく仕事』をしたいということでした。現在着手している各事業もそのような思いが根底にあります。グループ全体で約80名ほどの従業員数で、日本法人はベトナム人の比率が高いです。うちの社員はみんな、『今ここにないものを創っている』過程を楽しめる気風がないと難しいでしょうね。でも今みんながこうして試行錯誤していることが明日の留学生の未来につながると思って、苦労もいとわず楽しんでくれていると思います(笑)」。

文部科学省の策定した「留学生30万人計画」とは、2020年を目途に30万人の留学生受け入れを目指す計画だ。今後ますます留学生が日本に増えれば、当然日本語を活かした就職ニーズも増すわけで、JELLYFISHグループの担う役割への期待が高まる。3回に渡って同社の事業と、その淡々とした社風をお伝えしてきたが、自らのやるべきこと、手にした機会を最大限に活かすことへ純粋に立ち向かう姿勢は同社の持ち味の一つと言えよう。